官事務所の窓

4月5日

 新年度が始まった。出会いやスタートの喜びの反面、慣れるまで苦労も多いだろう。受入れ側も仕事が増えたりもして、どちらにとってもそれなりのストレスを抱える時期ではないだろうか。
それでも春はいい。3月、東京では寒気を突いて桜が咲いて梅、木蓮、コブシが次々と花盛り。花曇りの一週間を堪能した後の4月、未練を断ち切るような風雨。木々の枝からおずおずと黄緑の芽が伸びてみずみずしい若者の葉になる。ドラマチックな自然の中に恵みがある。
ところで一番身近な自然は自分の肉体だろう。時には目を瞑って感じてみよう。肉体を熱き血潮が流れる限り(生きているかぎり)60兆もの細胞が懸命にあなたを応援してくれている。光、空気、水、土…多くの恵みが与えられ、私たちは今生きている。
人間の営みを知ってか知らずか、春が旬の野菜、キャベツには抗潰瘍作用(抗がん作用も)があるそうだ。足もみもいい。ウォークマットを踏みつけているとストレス解消になるという人もいる。いつの間にか少しずつ元気になり、気持ちが前向きになる。
さぁ、深呼吸して一歩ずつ歩いていこう。